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う、お、おおおおorz



昔のPBC関連でのSS、某方のお言葉に触発されちょっと、探り出してみたのです    がorz


……自賛だらけで虫唾が走ったり怖気が走ったり、過去の自分を張り倒したくなったり   で!(涙
あまりにお笑い種なのでアップしておいてみます。あれか、これは未来の自分への嫌がらせだったのか過去の己……!orzorzoz






「イルさん。……迷わないで下さいませ?」
 剣の精霊はそう言い、その潤んだ藍色の瞳を細めた。
 そっと俺に伸ばされる細い指は、戦場の只中にいることを忘れさせる程に、白く優雅。頬に触れたそれの感触は仄かに冷たい。
「貴方は、私の――“千尋の青”の使い手なのです。これは契約……迷うことなど、許されません」
 朗々と、歌うような声は向けられる者を陶然とさせる。
 だが彼女が俺を振り回すのは、いつもその理由だけだ。
 俺の握り締めるこの青き剣について。ただそれだけ。
 後は呼べば出てくるし、応答をすれば穏やかに応える程度。
 考え方によっては、戦いの為の道具としては非常に優秀ではある。
 無駄なことをして主を煩わせず、力を振るうときにだけ冷静な補佐を。
 それが、彼女。
 “千尋の青”と銘打たれた長剣に宿る、青銀の髪の少女の姿の、もの。


 ――ならばそれを哀しいと思うのは、間違いだろうか?


 きっと聞いても、彼女ならば曖昧にはぐらかして微笑むだけだろう。俺を煩わせない為に。
 それが、剣との契約なのだ。
 だが俺はそれではやり切れない。
 だから、ただ一つ――無機質な彼女に、俺の存在を刻みたいと、願うのだ。

「なぁ……シェオン。いや、シェオンリーヴ・フェアズグロゥ・ヴィアンス」
 正しい名を呼べば、剣の精霊は無言で頭を垂れた。
「はい、なんでしょうイルさん?」
 そんな態度ですら俺を苛立たせるのだとも知らずに。
 なぁ、シェオン。
 お前にとって俺との契約は、本当にただの主従としてなのだろうか?
 俺はお前を最大限に発揮するためだけに、求められているのだろうか?
 きっとそれすらも、……かわされるのだろう。俺の為に。
 この剣の精霊は、何と優しく残酷なんだろう。

「もしこの戦いで俺が死んだら、俺の名前、……お前の名前のどこかに付けておいてくれねぇ?」
「まぁ、縁起でもない。……ですが、それで宜しいのですか?」
「あぁ」
 頷けば、彼女は顔を上げ、たおやかな花のように優しく微笑んだ。
 その儚げで清廉な麗しさの下に、鋭利で峻烈な刃を隠しもせず。

「では――契約解消の時には、私はイルシェオンですね」



 ……そしてその数時間後、俺は死んだ。
 戦場に血を垂れ流し、無様に転がっていた。
 声を出すことも叶わないほどに衰弱していた中で、最後の生前の記憶だけは、鮮烈。

 凛冽とした蒼の月光の元で、俺を微笑んで見下ろす青銀の乙女。
 美しく、果てしなく冷酷な、剣の精霊――シェオン。否……イル、シェオン。

「お疲れ様でした、イルさん。……貴方は素晴らしい剣士でしたよ」

 そうして意識が遠のく瞬間まで、彼女は泣くこともなく、ただ穏やかに微笑んでいた。
 まるで静かな死を導く死神のように。




orz(いっそ笑い死にしそう)
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