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否仮(ひかり)



「――」
 自己嫌悪は、思った通りに激し過ぎた。
 最早昼日中も過ぎようという頃のくせ、床から動けないのはそのせいである。

 我ながら、往々にして女々しいとは思えども……この物思いばかりは、掻き消しようもない。

「――、」
 ごめんなさい、と。
 囁く声はとうの昔に掠れて、ろくな音にもなりはしない。
「……い」
 ごめんなさい。
 されども繰り返す。

 自身はなんと、我侭なんだろう。 己の辛さを解消したくて、あんな唐突なことを……まして決して交わってはいけない相手に、言ってしまうなど。
「……、い」

 ――貴方は俺の何をもってして、俺を好きと仰ったんですか。

「…さ、――い」

 ――貴方は俺の何を、知るんですか。

「ご、め……ん  な 、さ…い――」

 ――俺は何故、貴方に優しくしたんでしょうね。




 恋情など棄てた筈だったのに。




 薄暗さは、割合に好きだ。
 濃すぎる闇には押し潰されるし、今の己に光は強すぎた。
 炎の巫覡(かんなぎ)の末裔たるこの身においては、半端さこそが生き場である。
 ……曰く、破壊の限りを尽くせる、曖昧こそが。

 なのに、……なのに今のこの胸の内は、何だと言うのだ?
 ただひとつの感情だけが、後先考えもせず、暴れ回っているなど。



 焦がれる。
 恋しい。

 恋慕なんて忘れた筈だったのに。




 瞳をきつく伏せ、眠りに沈んでしまおうと考えた。
 今ならば、夢路には何も出ない。

 そんな確信と、懇願があった。




By 御篝




偽りなき。
仮初のものでない。
――否仮、ひかり、と。

………………某方に土下座しつつ――

続きますorz
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